糖尿病内科医の備忘録

〜心筋梗塞・脳梗塞にならない知識🖋を届ける〜

【1型糖尿病を対象とした、リブレ(間歇スキャン式持続血糖測定)の効果はまさかの結果に!?ニューイングランドジャーナル(世界一レベルの論文雑誌)】

早速ですが、「リブレ」ってご存知ですか?

1型糖尿病の方の多くは知っていると思います。「Freestyleリブレ」とか「リブレView」という以下の画像のように14日連続で腕にセンサーをつけて、指先で血糖値を必ずしも測定しなくとも、小さな機械でかざすと「ある程度の精度で血糖値が分かる」というものです。

小さなiPhoneみたいな機器や、スマートフォンのアプリに血糖値や血糖値のグラフが出てきます。(iPhoneなどで血糖を測定することが可能です。血を出さずに)

N Engl J Med . 2022 Oct 20;387(16):1477-1487.

 

 

 

Freestyleリブレ

api01-platform.stream.co.jp

 

 「一般的な指先の血で血糖値を測定する機械」には「血糖が低下中!」「血糖値上昇中!」といったアラーム機能がありません。

 

「リブレにはあります。」

 

 なんとなく「オチ」は見えますが、以下の論文が発表されております。

 

 「指先血糖測定器」v.s「リブレ」

 

 論文名は「Intermittently Scanned Continuous Glucose Monitoring for Type 1 Diabetes」

 

 つまり「高血糖低血糖アラーム機能付きのリブレ v.s 通常の指先血糖測定器の24週間後のHbA1cの値の対決!」という論文です。

 

 論文雑誌名「The New England Journal of Medicine」世界トップの雑誌です。

 

www.nejm.jp

 

 

 

 

世界一の雑誌の一つ The New England Journal of Medicine

 

 

 

 

 結論:リブレのほうが24週間後のHbA1cは有意に改善した。論文のTable(表)とFigure(グラフ)をご覧ください。

 

 

 

 

リブレを使用して血糖管理したほうが統計的に24週間後HbA1cを低下させるという表(Tableという)

 

 

 

 

縦軸:研究開始時のHbA1c (%)、横軸:24週間後のHbA1c (%)
このFigureには統計的な要素は入っていません。
しかし、赤い丸の「リブレ使用者」の方が視覚的にも、横軸の24週間後のHbA1c (%)が下がっています。

 

 

 

 

 予想通りの結果ではありますが、やはり「わかりやすい機能がついている方が血糖の改善は良いという報告」です。

 

 主に1型糖尿病患者様に使用する機械となります。

 

 日本では残念ながら、保険医療で2型糖尿病患者様に処方することはできません。自費となります。

 

 Amazonなどで普通に販売されている商品ですが非常に高いです。

www.amazon.co.jp

 

 2型糖尿病の方の中でも自己インスリン分泌が低下して、血糖変動が大きい方で予算に余裕がある方は使用しても良いと思います。ただ、本当に高いです。

 

 2型糖尿病の方でデータが良好の方は低血糖のリスクの少ない薬剤を選択していますのでリブレは必要ないと思います。指先から血糖を測定する機械も自費で購入可能ですが2型糖尿病の方でインスリンを導入している方以外は不要と思います。

 

 今回は、血糖の測定の機械がHbA1cにどのような影響を与えるのか?という2022年10月の論文をご紹介致しました。

 

 私も1型糖尿病患者様にはリブレを使うことがありますので大変勉強になりました。

 

 しかし、「注意しないといけないのは指先での血糖測定値のほうが少々正確な血糖値が表示されるという点」です。

 

 痛みが全く無いことから指先からの血液で血糖測定をしなくなってしまう患者様が多くいらっしゃいます。たまに、故障や機械同士で血糖値の違いがどれくらいあるのかチェックすることをオススメ致します。

 

 なんて今回も偉そうにブログを書いてみました!

 

 また勉強しようと思います。

 

 最後まで読んでくださった方、ありがとうございました!

 

 ぜひ、いいねをよろしくお願い申し上げます(^o^)

 

新宿内科 糖尿病・生活習慣病クリニック(新宿駅徒歩3分・西新宿駅徒歩2分)

統括院長 松谷 大輔拝

 

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