糖尿病内科医の備忘録

〜心筋梗塞・脳梗塞にならない知識🖋を届ける〜

【今更!カナグル®の心臓・腎臓保護の強さ…!CREDENCE 試験 2019年🔥】

腎障害をお持ちの2型糖尿病に対するカナグル®の効果とは!? 

カナグル®(一般名:カナグリフロジン)

「慢性腎不全を合併症に持っている2型糖尿病の方は意外と多いのでは?」と思います。慢性腎不全とは血液検査でCrが⏫、eGFR⏬となっている方のことです。

 

 そこで、今回のブログでは「カナグル®(一般名:カナグリフロジン)が慢性腎不全(腎機能がやや悪い)を合併している2型糖尿病患者への投与による腎臓の効果:CREDENCE 試験 2019年🔥」について特集します!

 

 今回も長すぎず結論から申し上げます。

 

【結論】

 2 型糖尿病に腎障害を合併する患者において、中央追跡期間2.62年の時点での「腎不全と心血管イベントのリスク」は、偽薬投与郡と比較し、「カナグル®投与群のほうが低かった🔥」

 

 これも堅苦しい文章ですね!

 

 つまり、「カナグル®は腎臓を保護する効果があった!🔥」ということです💊

 

グラフの解説:カナグル®が偽薬より統計的な有意差を持って以下の主要評価項目への以降が少なかった!🔥
主要評価項目:末期腎不全(透析、腎移植、またはeGFR<15 mL/分/1.73 m2 の持続)、血清クレアチニンの2倍化,腎臓または心血管系が原因の死亡の複合」

 

 以上のグラフの説明も非常に複雑な文章ですが、要は…

 

「カナグル®を投与した腎障害の2型糖尿病患者の方が、透析レベルになる末期腎不全か腎臓か心臓・脳卒中による死亡が少なかった!🔥」

 

ということです。

 

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 透析にならないためには、この論文ではなにも投与しないよりは「カナグル®を投与したほうがいい」ということになります。

 

 あくまでも論文の結果の一つですので、今後も更に解析が必要ということではありますが、エビデンスレベル(医学的根拠)の高い解析方法での結果なので信頼性は高いと思います。

 

 なんて今回も偉そうに語ってみましたとさ。

 

 それでは、また勉強したら報告します。

 

新宿内科 糖尿病・生活習慣病クリニック(新宿駅徒歩3分・西新宿駅徒歩2分)

統括院長 松谷 大輔拝

 

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