糖尿病内科医の備忘録

〜心筋梗塞・脳梗塞にならない知識🖋を届ける〜

医療

紅麹?で死者?だから言ったでしょ…。「紅麹」含めたサプリは、内容が保証されていない最も危険な商品だと…

紅麹(べにこうじ)を配合したサプリメント「紅麹コレステヘルプ」の服用者が健康被害を訴えている問題。2024年3月27日、小林製薬は4人の摂取者の死亡を報告するに至った。複数の死者が出るという、企業の不祥事として最悪レベルの事態といえる。 まじで最悪…

【ドラゴンボール風(なんで?)】今回は、真面目に「糖尿病の治療方法の種類について」の説明をしたいと思います!

当院に通っている方は、データがどんどんよくなっており低血糖もなくHbA1c 6%を切る方が続々と増えてきました。 そうなってくると、心配なのは「治療の自己中断」です。膵臓は一度、糖尿病になると約半分の機能を失い、完全に復活することが難しい疾患です。…

遅くなりましたが…「新年明けましておめでとう御座います!」今年はYoutube、インスタ、Xをどんどんやる年にします!

新年明けましておめでとう御座います!今年は「Youtube」「インスタグラム」「X」とSNSで、医学の重要な知見をどんどん発表したいと思います! 今年もどうぞよろしくお願い申し上げます! ってことで、皆さんは「糖尿病とは?」と質問されて、答えることがで…

⭐新宿内科 糖尿病・生活習慣病クリニックは「勉強」と「患者様との信頼関係」の上に成り立ちます!2024年も全力で患者様の健康を守ります⭐

来年は2024年!更に糖尿病・生活習慣病の治療の勉強をし「皆様の平均寿命」ではなく「皆様の”健康寿命”」のために精進してまいります。 そのためには…1、勉強+患者様との信頼関係 2、勉強 3、勉強!!! 新宿内科 糖尿病・生活習慣病クリニックは2024年1…

勉強会(超大事):糖尿病・高血圧・悪玉コレステロール・体重・喫煙が心疾患発生の50%を占めている!!😧

如何に、「糖尿病・生活習慣病」が大切かがわかる2023年10月の最新論文!私が崇拝する「The New England Journal of Medicine」から発表された論文をご紹介! 結局のところ、「メタボリックドミノ」がこの論文のすべてを物語っていると思う。 「生活習慣(タ…

⭐勉強会⭐ウゴービ®(中身はオゼンピックだけど容量を多く使用可能)の心臓・脳卒中の予後を調べた論文を紹介!2023年11月号〜世界トップ雑誌The New England Journal of Medicineより

結論から言います。ウゴービを投与すると、心疾患が減少しました!その内訳を簡単に説明します 【論文タイトル】 「Semaglutide and Cardiovascular Outcomes in Obesity without Diabetes」 →糖尿病の無い、肥満のひとがセマグルチドという週一回の注射をす…

【ニッポン放送 竹内由恵さんのT-Timesというラジオ番組(収録)に出演してきた🔥】

2023年11月23日、憧れの竹内由恵さんがMCをされているニッポン放送のT-Timesというラジオ番組の収録に行ってきた…。緊張した…。 podcast.1242.com 2023年11月23日(祝日)に竹内由恵さんにあって、糖尿病・生活習慣病について熱くラジオで語らせて頂いた。(…

【勉強会:新薬「efpeglenatide(エフペグレナチド) = GLP-1受容体作動薬の心臓と健康への影響!!!今更…。⭐2021年6月号⭐】

新しい薬GLP-1受容体作動薬(週1回皮下注)「efpeglenatide」の心臓・腎臓の予後への効果がすごい( ゚д゚)ハッ!かも? 米国糖尿病学会学術集会で発表された「AMPLITUDE O試験」の結果を簡潔にお伝えします! 元論文は↓(英語が読める方は無料で読めます) 【論文…

「人工甘味料の怖さ」について少々調べて見た。⭐⭐⭐The New England Journal of Medicine 2023年8月号⭐⭐⭐

タイトルが非常におしゃれな論文だ。そのタイトル名は… 「Sucralose(スクラロース) and Erythritol (エリトリトール)— Not Too Sweet」 日本語訳:人工甘味料は”甘くない”---(健康にとってそんなに甘くないかもしれないぞという意味が含まれている。) …

脂質を下げないサプリ、しかも高価。まだ飲みますか?権威のあるアメリカの医学論文JACCより:「サプリ vs スタチン(=悪玉コレステロール下げる安全な薬)」:心臓病学における新たな選択肢に挑戦した論文

サプリが高価で、如何に「悪玉コレステロール値を低下させないか」という論文 【結論】:サプリメントは悪玉コレステロール値を下げないだけで、高価なだけ説 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov youtu.be 脂質サプリメント:「悪玉コレステロール値の低下には無意味」…

【開業4ヶ月目突入:皆様のデータが良くなっていくことにやりがいを感じています。(今回は短め)】

"2023年10月"を持って「新宿内科 糖尿病・生活習慣病クリニック」は3ヶ月Anniversaryを迎えました。人手が足りなければ、採血も電話対応も自分でします。 (忘れもしない、患者様が渋滞しているのに電子カルテの「システムエラー」…。なんとか「諦めない」を…

【勉強会:減量効果のすばらしいマンジャロ®を超える薬が…開発中🔥 難易度普通。The New England Journal of Medicine(世界2位の論文)2023 年 8 月号】

「レタトルチド」と「スルボデュチド」という肥満症の週一回注射のお薬が、それぞれ「イーライリリー社(マンジャロを開発した会社)」と「ベーリンガーインゲルハイム/ジーランド社」から開発され、現在臨床研究が進められています。 あのマンジャロの更に…

【ドクターハッシー先生の講演終了!!!「クセが強いけど、滅多に聞けない話だった」とお褒め(?)のお言葉も🔥】

2023年8月18日、20時〜1時間15分に渡り私の皆様に伝えたい、特に医療に興味があり知識が豊富な方々向けに「敢えてやや難しめの講演」をハッシー先生の医療事務所で発表してきました 「論文のエビデンスレベル(医学的根拠)が如何に大切か」を重点的にお話し…

【当院は、お盆も全開で開院しております!!お盆休みなし!!】

当院は「”お盆も休みなく”全力で患者様の治療にあたります。」 全力で糖尿病・生活習慣病、一般内科の診療にあたる 予約が「✗」で埋まっていても受診可能なことがありますので、お電話ください。 電話:03-6682-1466 これからも患者様の長寿という健康寿命を…

【マンジャロの減量効果よくわかった。ロイター通信でニュースになり、そして、厚生労働省は怒っている。なぜか。】

さて、マンジャロの減量パワーは、アメリカ糖尿病学会で2023年は大いに盛り上がったようです。 皆さんご存知、「メタボリックドミノ」 メタボリックドミノ多くの病気は「肥満」から始まる。 そうです、どう考えても何をどう考えても心血管疾患(心筋梗塞・脳…

【勉強会(難易度:高):「糖尿病とがんについて」 〜日本糖尿病界の天才まとめ文章(総説)を読んで、噛み砕いて説明を試みるの巻〜】

「糖尿病」と「がん」 「糖尿病」と「がん」が密接に関係していることは以前より知られています。改めて日本の糖尿病界の天才先生方(坊内 良太郎先生、植木 浩二郎先生)がまとめた総説(≒天才まとめ文章)を理解し、まとめることを試みます。難しい…。 「…

【復習は重要!勉強会:「ざっくり糖尿病ってなんでなるの?」】

糖尿病を模式図で正確に書くと、複雑すぎて理解不能になります。 そこで、今回は「なぜ肥満が2型糖尿病になるのか?」かなり、端的に説明いたします。今回は肥満の方が2型糖尿病になる理由の解説となります。細身の方はまた別の回にご説明いたします。 まず…

【マンジャロ®はすごすぎるかもしれない…🔥減量すごい、HbA1c下がる低血糖少ない…。オゼンピック®1mgよりも…。 Diabetes, Obesity and Metabolism 2023年4月号】

2型糖尿病の方は「マンジャロ®」に期待を抱いているのではないでしょうか? 今回は、5つの非常にエビデンスレベル(医学的根拠)の高い論文を5つ集めた解析の論文、Diabetes, Obesity and Metabolismというアメリカ糖尿病専門医学雑誌の最高峰の論文をご紹介…

【勉強会:フォシーガ(=ダパグリフロジン)が心臓機能が保たれている心不全患者(糖尿病の有無を問わない)に対して心不全入院と死亡率を低下させるか?DELIVER 試験 2022年9月号(ニューイングランドジャーナル:世界トップクラスの医学論文雑誌)】

さて、「フォシーガ」という糖尿病のお薬を服用している方々の中には、糖尿病(1型、2型糖尿病)や慢性心不全、慢性腎臓病を抱える方が増えています。 「あれ?糖尿病の薬なのに、なぜ糖尿病ではない慢性心不全の患者にも投与できるのでしょうか?」 「添付…

【ついに迎えた開院。2023年7月1日 新宿内科 糖尿病・生活習慣病クリニック。懇切丁寧に患者様の健康寿命を伸ばす所存です。】

この度、2023年7月1日「新宿内科 糖尿病・生活習慣病クリニック」を160-0022 東京都新宿区西新宿7丁目10-3 第二雨宮ビル5階にオープン 精進してまいります。 「新宿内科 糖尿病・生活習慣病クリニック」第二雨宮ビル5階JR新宿駅出口より徒歩3分160-0022 東京…

【まずは「膵臓移植」の種類を知ろうの巻🥷!】

一度は「膵臓移植」という言葉は聞いたことがあると思います。その種類には何種類かあります。今回は「膵臓移植」の説明をしようと思います。今後は膵臓のドナー数も増えレシピエント(移植を受ける人)との検査値が問題なければ実施されることになります。…

【1型糖尿病を対象とした、リブレ(間歇スキャン式持続血糖測定)の効果はまさかの結果に!?ニューイングランドジャーナル(世界一レベルの論文雑誌)】

早速ですが、「リブレ」ってご存知ですか? 1型糖尿病の方の多くは知っていると思います。「Freestyleリブレ」とか「リブレView」という以下の画像のように14日連続で腕にセンサーをつけて、指先で血糖値を必ずしも測定しなくとも、小さな機械でかざすと「あ…

【早発閉経と2型糖尿病の有無による女性の心血管疾患リスク:9,374人の閉経後女性を対象に分析: Diabetes Care 2021年(超有名糖尿病専門論文雑誌)】

「早発閉経と2型糖尿病の有無による女性の心血管疾患リスクはいかに!?」という論文を簡単にまとめてみます。Diabetes Careという糖尿病専門医学専門雑誌(世界トップクラス)の論文です。 この研究は、9,374人の閉経後女性を対象にされた研究となります。…

【2型糖尿病患者様が糖尿病薬を拒否するときの、医師の鉄板セリフ㊙:当院近くの内科医には言いたくない。】

「レストランのレシピを公開するようなもの」と思います。でも、本当に健康寿命を延ばしてほしい一心で伝えてます。あらゆる、文言があると思います。私の場合の一部セリフを公開します。悪気なし、本当に必要なときに使う「鉄板セリフ」です。 別に隠すこと…

【問診票は、診療の入り口🔥命をかけて準備中!令和5年5月27日〜先行予約開始となります!】

題名の通り「問診票は診療の入り口」。患者様が正直に症状を自由に記載できるところ。それに命をかけています。そこから、診断が絞れることがあります。そこから、薬を適切に選択することもできます。 IT化が当たり前の医療へ スマートフォンを用いた「電子…

【糖尿病の治療は、冗談抜きで数え切れないほどの方法があり、「本当に治療が難しい」の巻🥷】

糖尿病の治療は、冗談抜きで数え切れないほどの方法がありますので「本当に治療が難しい」のです。紹介状や他院でのお薬手帳を見ると、「え!?まだこの薬使ってるの!?」これ、日常茶飯事です‍♂️ 糖尿病の治療には豊富な知識が必要…。コツコツといろんな経…

【ドクターハッシーこと、内科医 橋本将吉先生のヘルスアカデミーで「糖尿病・生活習慣病の講演」決定!2023年8月18日金曜日20時〜🔥】https://healthcare-academy.co.jp/

「ドクターハッシー先生のヘルスアカデミー」で新宿内科 糖尿病・生活習慣病クリニック 院長の私、松谷 大輔が講演することに! さて、これまでの医師人生12年間の詰まった「糖尿病・生活習慣病」の知識をお披露目する練習をしないとです。 TOP | ヘルスケア…

【今日令和5年5月19日金曜日も、地方の糖尿病患者様の診療へ🔥地方は、事実糖尿病内科医が本当に少ない…】

医師は、意外(?)と「遠征して医療」をします。 理由はいろいろとあります。 ① 医師として、あらゆる経験を積むために出張する。 ② 若手医師はお金が本当にありません。大学病院時代は月収17万円とかでした。0円の大学病院もあります。つまり、「出稼ぎ」…

【危険なので本当に怒っています😠検査なしで糖尿病薬による自費医療ダイエットがいかに危険か⚠️!】

糖尿病を重点的に診察している医師としてかなり怒ってます!この美容目的のせいで「GLP-1受容体作動薬=痩せる+血糖値を下げる薬」の在庫が急に不足しており、糖尿病患者様が貰えない可能性が出てきているのです! 持病に糖尿病をお持ちの方がGLP-1受容体作…

【1型糖尿病へのアロジェネイック膵島移植療法=他の人から提供された膵島(膵臓の一部)の移植は5年間でどこまで膵臓機能が保たれるのか?予告編】

1型糖尿病の治療法「Allogeneic islet transplantation=アロジェネイック膵島移植療法」の5年後の膵臓のインスリン分泌能はどうなったのか!?最新論文をご紹介!!!(2023年4月発表の最新論文) 1型糖尿病の治療法は、ご存知の通り「外部からのインスリン…