糖尿病内科医の備忘録

〜心筋梗塞・脳梗塞にならない知識🖋を届ける〜

【開業4ヶ月目突入:皆様のデータが良くなっていくことにやりがいを感じています。(今回は短め)】

"2023年10月"を持って「新宿内科 糖尿病・生活習慣病クリニック」3ヶ月Anniversary🎉を迎えました。人手が足りなければ、採血も電話対応も自分でします。

(忘れもしない、患者様が渋滞しているのに電子カルテの「システムエラー」…。なんとか「諦めない」をモットーに頑張って参りました。まだまだ、これからですが…。)

 

 

 

 



 

 

【一番うれしい事】

 看護師である妻が「非常に優秀」で、本当に賢くて医師(レセプトは私院長)+看護師の2人で患者様をなるべくお待たせすることなく、なんとかやってまいりました。この場を借りて妻には「ありがとう」という感謝の念をお伝えします。

 

 

 

 患者様のデータが通院3ヶ月経ち、HbA1c13%の人が6%代にまで下がってきて、内服薬を減らせる段階に入ってきたということが多くいらっしゃると言う点が、嬉しいです。

 

 

 

 「これまでの治療経験の努力が身を結んできた」気がしています。

 

 

 

 ある方はピンピンと来院され主訴は「夜間尿1時間毎」でした。

 

 

 

 随時血糖値は400mg/dL。ケトン体陰性、食欲旺盛、むちゃくちゃ元気。

 

 

 

 

「う、まじかよ!」

 

 

 

 

 「尿ケトン体は陰性」であり肥満であり、元気そのものだったので、おそらく徐々に進行した2型糖尿病で大丈夫とは思ってはいました。

 

 

 

 基本は血糖コントロール入院となりますが、「仕事上、入院は絶対に無理」とのことでした。

 

 

 

 ただ、1型糖尿病、もしくは2型糖尿病インスリン枯渇」は否定できない…。

 

 

 

 すぐに「薬局から速効型インスリン+持効型インスリンを1本ずつ持ってきていただき、投与開始。

 

 

 

 後日「抗GAD抗体(1型糖尿病か否かを判定する自己抗体)」「自己インスリン分泌能力」の結果が出るまで、インスリンを打ち、自己血糖測定していただくことにしました。翌日もきていただきます。

 

 

 

 来院できない場合は当然、翌日「体調は大丈夫ですか?血糖値はどうでしょうか?」と電話連絡をいれます。

 

 

 

 「尿量も減り、喉の乾きも、だるさも減り症状が良くなってきました。症状が良くなってきてます!」

 

 

 

 安堵…。。。 

 

 

 

 幸い、抗GAD抗体陰性!1型糖尿病の原因となる膵臓を破壊する抗体)

 

 

 

 「血液検査の結果、自己インスリンも比較的出ている!」

 

 

 

 早めに来院されたことが功を奏しました。

 

 

 

 

「うりょーーーー!!!!インスリンも出ている!!!
よし、インスリン減量にかかるとするか!!!」

 

 

 

 

さてここからが、「糖尿病内科医」の腕の見せどころ。

①まずは外部からのインスリン注射で膵臓を休ませる。(膵臓は休憩に入ります。)
②その間に膵臓に負担をかけない一般内科医でも出せる内服薬を追加していきます。
③少しずつ膵臓様もゴールデンウィーク気分で疲れをとったのか、インスリン分泌能が少し回復してきます。
④ここからが本当の「糖尿病内科医」の腕の見せどころ。今や10種類程度ある糖尿病薬から、患者様一人ひとりの病態に応じた「糖尿病内科医独自のエビデンスに応じたお薬の選定」の始まりです。

 

 

 

 実のところ、「一昔前までは実は、あるお薬で血糖値は下がるけど、糖尿病による心筋梗塞心不全などの死亡率はほぼ下がらなかった」のです。

 

 

 

 今や、「時代は変わりました。」

 

 

 

 糖尿病のお薬は劇的な変化を遂げ、”非”糖尿病内科医が処方するお薬での「見せかけの血糖正常(低血糖ありまくりなど)」の時代は終わりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 今や、糖尿病内科医を馬鹿にする他の科の医師はいなくなったと思っています。

 

 

 

 なぜなら、糖尿病があり血糖値が高いと、大事な検査も手術もなにもできないからです。

 

 

 

 腸の手術であれば「糖尿病内科医がインスリンや内服薬で速やかに、且つ安全に的確に血糖値を調整しないと、超緊急でない限り手術ができない」のです。

 

 

 

 昔や、ある一部の地域では血糖値が非常に高い状態で平然と手術をし、「術後合併症」が起こっていたのです。

 

 

 

 例えば、「血糖が高い状態で手術したため、大腸がんを切除して繋げた腸管が感染症を起こし、死亡」など。(専門用語:術後合併症「縫合不全」

 

 

 

私が思う、糖尿病内科医が「お役御免になる条件」

胃の中にカロリーセンサーが取り付けられる技術
血管内にチップかなにかを埋め込み、自動で血液検査が24時間できる技術
コンピューターが薬を適切に糖尿病薬を選定できる時代(これはもう可能)
「食事療法や運動療法」を、患者様それぞれの行動・運動量(GPS)や性格や仕事を考慮して、優しく丁寧に指導してくれる「優しいイケメンロボット or かわいいロボット or 癒やしのおじいちゃん・おばあちゃんロボット技術」

 

 うん、やっぱり無理…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 話を元に戻します。

 

 

 

 先程の重症高血糖の初診の患者様。

 

 

 

 すぐに「薬局から速効型インスリン+持効型インスリン」を1本ずつ持ってきていただき、投与開始。

 

 

 

 「抗GAD抗体(1型か否かを判定する自己抗体)」「自己インスリン分泌能力」の結果が出るまで、インスリンをうち、血糖測定することを指示しました。

 

 

 

 幸い、抗GAD抗体陰性膵臓を破壊する抗体=1型糖尿病)!

 

 

 

 インスリンもある程度でている!

 

 

 

 早めに来院されたことが功を奏しました。

 

 

 

 来院した方が「1型糖尿病+自己インスリン分泌能力が枯渇」→医師が「インスリンの出ない膵臓にムチを打つお薬であるグリメピリド:先発品アマリールなどを処方していたら…。

 

 

 

 その夜の間に「救急車→集中治療室」だったでしょう。

 

 

 

 



 

 

 冗談抜きで”非”糖尿病内科医がこのような治療をした結果、実は1型糖尿病に無意味なお薬を出して帰宅させ、その日に緊急入院となった患者様を何人みてきたか…。

 

 

 

 紹介状をみて、「あ…あら…。」

 

 

 

 他の患者様を診療しながら、重症患者に点滴を施しながらインスリンの方法、血糖測定の指導をし、、、。本当に大変です。

 

 

 

 そういうことを地味にしているのが「糖尿病を専門とする医師なのです。本当に本当に地味です。

 

 

 

 ただ、「血糖高値・高血圧放置・脂質高値を放置した結果の60-70歳代の脳梗塞寝たきりの人生」「90歳元気な人生」

 

 

 

 比になりません。

 

 

 

 なんども言います!

 

 

 

「ダメゼッタイ!!糖尿病・高血圧・脂質異常症の自己中断!!」

 

 

 

 

「糖尿病・高血圧・脂質異常症の自己中断は”死”への急行列車」

 

 

 

 

 そんなこんなで、普段どういう日常を送っているか。

 

 

 

 小難しい話はしないで語ってみました。

 

 

 

 今日も明日も次々と糖尿病患者は来院されます。

 

 

 

 気を抜かずに頑張るしか僕にはできません。

 

 

 

 そして、自分の健康も大事。。。

 

 

 

 休めない!!😭

 

 

 

 頑張る。

 

 

 また偉そうなブログに…

 

 

 では!以上!

 

 

新宿内科 糖尿病・生活習慣病クリニック

新宿駅徒歩3分・西新宿駅徒歩2分)

統括院長 松谷 大輔拝

 

 

 

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