1型糖尿病の治療法「Allogeneic islet transplantation=アロジェネイック膵島移植療法」の5年後の膵臓のインスリン分泌能はどうなったのか!?最新論文をご紹介!!!(2023年4月発表の最新論文)
1型糖尿病の治療法は、ご存知の通り「外部からのインスリンの注入が原則」となります。まだ治療法はあります。「Allogeneic islet transplantation=アロジェネイック膵島移植療法」です。つまり、「他の人から提供された膵島(膵臓の一部)を患者に移植して、インスリン分泌能を改善させることで、1型糖尿病のデータを改善させるための治療法」です。
「膵臓移植」と「膵"島"移植」は、いずれもインスリンを産生する膵臓の機能を回復させる治療法ですが、以下にその違いを簡潔に説明します。
膵臓移植
膵臓移植は、膵臓全体を提供者から受け取り、受け手に移植する手術です。
移植された膵臓は、インスリンを含むすべての膵臓機能を回復させることができます。
しかし、膵臓移植は大規模な手術であり、免疫抑制薬を終生的に使用する必要があるため、合併症や副作用のリスクが存在します。
膵島移植
膵島移植は、膵臓から取り出した細胞集団である膵島(インスリンを産生する細胞)を提供者から受け取り、受け手に移植する手術です。
移植された膵島は、インスリンを産生する機能を持っているため、血糖コントロールを改善することができます。
膵島移植では、免疫抑制薬の使用が必要ですが、膵島のみの移植なので、膵臓全体を移植する膵臓移植に比べてリスクが少ないとされています。
膵臓移植と膵島移植は、どちらも重症なインスリン依存型糖尿病患者の治療法として考えられています。
ただし、「手術の複雑さ」や「リスク」、「提供者の確保」などの要素により、実施される患者数は限られています。
膵島移植は膵臓移植よりも技術の進歩が著しく、より一般的な治療法となりつつあります。
果たして、「アロジェネイック膵島移植療法の5年後の膵臓の機能」はいかに!?
その論文を読み込み中です!読み込み中なんかい!ってツッコミが入りますよね…。すみません…。
非常に大切な情報ですので、少々お時間ください!
現在読みこんでいる米国糖尿病専門の医学雑誌「The Lancet Diabetes & Endocrinology」の2022-2023年最新のインパクトファクターは「44.867点」と非常に高いです。
「インパクトファクター(Impact Factor)」は、医学論文の「重要性」や「影響力」を測る指標
ちょっと話の道がそれますが、日本の医学研究レベルを少しでも知っていただきたく、自分の考えを交えつつ解説いたします。端的に言うと…
「日本の医学研究レベルは低い(一部、山中先生などの再生医療分野などの高度レベルを除く)」
日本医学部の「大学院生」や「現役医師」が書いた医学論文のインパクト・ファクターはおそらくですが、「全国平均で合計2.0点もない」と思います。
日本の「医学博士」は、インパクト・ファクターが、「たった1.0〜2.0点もあれば日本の医学博士号は取れてしまう」のです。
なんと!大学によっては、「日本語のレポート一枚をちょこっと書くだけで日本の医学博士号を取ることが可能!」
「医学博士◯◯先生」とTV出演されている方ってたくさんいらっしゃいます。もちろん、その先生は本当に自分で書いて、素晴らしい方かも(?)しれません。はたまた、部下にやらせて自分はゴーストライターかもしれません。
中にはすごい先生もたくさんいらっしゃいます。しかし、多くの「日本の医学博士の多くは取るに足らないレベル」と私は思います。米国に糖尿病分野含め医学研究の面で勝てるところは、”ほぼ”ありません。とても悔しいです。
ぜひ、TV出演している論文の経歴を調べてみてください。大体、インパクト・ファクターを多く持っている先生は「自分で論文を執筆していないで書いたフリをする=ゴーストライター」です。
ゴーストライターで、一切論文を書いていなくても日本では書いたことにできるのです。アメリカでは「ギフトオーサーシップ=論文を執筆していないのに、論文に名前をいれてあげること。要は”プレゼントの権力”といいましょうか。」に非常に厳しい国」です。「バレると論文不正扱い」です。
つまり、日本人のインパクト・ファクターは参考になりません。しかし、ファーストオーサー(真の執筆者)で、しっかり自分の手で努力してインパクト・ファクターを獲得した論文には意味があります。(中身は十分吟味する必要がありますが、米国医学専門雑誌側からの非常に厳しい審査があります。)
怒られるのは承知しています。ぶっちゃけましょう。
インパクト・ファクターが1.0〜2.0点だけであれば、「世界への医療貢献度はほぼ無し」と言わざるをません。
端的に言うと、”日本での”「医学博士」の価値は非常に低いです。「米国の医学博士号は別世界にレベルが高い」のです。
「米国の医学博士号」がどうすごいのか?実感がわかないと思いますので、「米国医師国家試験を通過+医学博士号の取得」までの難易度を以下に簡潔に説明いたします。
糖尿病先進国米国での「米国医師免許及び医学博士取得の難易度と取得にかかる期間について、以下に箇条書きで説明します。
医師免許取得の難易度と期間
医学校への入学
医学校に入るためには競争が激しく、高い成績や実績が求められます。大学卒業後、通常4年間の学士課程修了が必要です。
医学校での学習
医学校では、医学に関するさまざまな科目を学びます。基礎科目や臨床科目、実習などが含まれます。医学校のカリキュラムは「通常4年間」です。
医学博士取得の難易度と期間
レジデンシー(臨床研修)の参加
医師免許を取得した後、専門分野の臨床研修プログラムに参加します。レジデンシーは一般的に「2〜7年間も」続きます。期間は専門分野や進路によって異なります。
医学研究や学術的な取り組み
レジデンシーの後、医学研究や学術的な活動に取り組むことがあります。論文執筆や学術会議への参加などが含まれます。この期間は個人の興味や目標によって異なります。
医学博士の取得
医学研究や学術的な取り組みを通じて、「ようやく」医学博士の学位を取得することができます。
医学博士の取得には当然「追加の研究と論文執筆が必要」で、その期間は「通常2〜5年間」です。
医師免許及び医学博士取得には、長い期間と多大な努力が必要であり、更に医学の学習や臨床研修は非常に難しいものであり、学問的な知識と臨床的なスキルを習得するためには時間がかかります。
そのため、米国での「米国医師免許+米国での医学博士」はレベルが違うのです…。
私のインパクト・ファクターは、大学院時代かなり寝ずに、不眠症・うつ病傾向に悩まされながら頑張って…、米国の糖尿病雑誌で2023年2月の段階で「51点」です。
我ながら…、これはなかなか取れる点数ではないと思っています。だって、「不眠症とほぼうつ病」になるくらい大変でしたから…。
ちゃっかり自慢はどうでもいいとして、猛勉強中ですので、少々おまちください!
とにかく、首席で国立医学部を卒業し、小児科医師であった祖母の口癖「勉強を続けよ」を守ります。
新宿内科 糖尿病・生活習慣病クリニック(新宿駅徒歩3分・西新宿駅徒歩2分)
統括院長 松谷 大輔拝
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