糖尿病内科医の備忘録

〜心筋梗塞・脳梗塞にならない知識🖋を届ける〜

【糖尿病の治療は、冗談抜きで数え切れないほどの方法があり、「本当に治療が難しい」の巻🥷】

糖尿病の治療は、冗談抜きで数え切れないほどの方法がありますので「本当に治療が難しい」のです。紹介状や他院でのお薬手帳を見ると、「え!?まだこの薬使ってるの!?」これ、日常茶飯事です🧛‍♂️

 

 

 

 

糖尿病の治療には豊富な知識が必要…。
コツコツといろんな経験を積んだ医師しかわからないことが多々ある。



 

 

 ですので、、、ぶっちぇけ、、、

 

一般内科で糖尿病の治療を受けた場合」v.s「糖尿病クリニック・病院で治療を受けた場合」

 

 おそらく将来の予後は「雲泥の差が出る」つまり、糖尿病クリニックが病院で治療を受けたほうがいいということです。

 

(※専門性の高い診察を受けた人のほうが予後がよい。といった論文を知っている方はコメント欄に論文名をよろしくお願い申し上げます。そもそも倫理的にそのような研究は許されないかもしれませんが…)

 

 

 

 

糖尿病は「絶対に糖尿病内科医に治療してもらった方がいい」
雲泥の差です。



 

 

 私の両親が、糖尿病であれば「私が診察するか、糖尿病クリニックに行ってくれ」といいます。

 

 更に糖尿病内科医でも、全然治療が分かっていない。つまり医学的根拠などを考慮した適切な治療ができていない、知識が低迷している医師がいることも事実です。

 

 更に糖尿病内科医は、血糖値だけではなく「血圧・脂質も厳しくチェック」します。

 

 例えばの心血管イベント(心筋梗塞及び脳卒中)リスクの数字ですが、
 ・糖尿病があると心血管イベントのリスクが5倍
 ・高血圧があると心血管イベントのリスクが5倍
 ・脂質異常症(=悪玉コレステロール: LDLコレステロール高値)があると心血管イベントのリスクが5倍

 

 計算すると…糖尿病・高血圧・脂質異常症の3つが合わさると5倍+5倍+5倍で15倍と思うと思います。ね?

 

 違います!!!!! 

 

 

 

 

「糖尿病」だけではなく「高血圧」と「脂質」も改善しないと意味がない…

 

 

 

 

 上記の図の研究は、「35歳の男性を38年追跡した結果: 総コレステロール185 mg/dLが335mg/dLに上昇すると冠動脈疾患リスク3.9倍はになる!更に、「高血圧」「耐糖能異常 ≒ 糖尿病」を合併すると23.2倍「喫煙」が加わると34.6倍、さらに心電図上の左室肥大」が加わると60.2倍加速度的に上昇する。

Wilson PW et al: Prediction of coronary heart disease using risk factor categories. Circulation. 1998; 97: 1837-47

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

 という論文。

 

 つまり、例えるならば…、んー…、「顔半分だけのお化粧ではなくてちゃんと全部お化粧をしないと意味ないでしょ!」という感じです!治療するならすべて完璧に。

 

 これが、糖尿病内科医の指名です。

 

 なので、糖尿病だけデータが良くて、血圧と脂質が全然治療されていなければ、、、「ダメゼッタイ!」なのです。

 

 

 

 

 

 以上

 

新宿内科 糖尿病・生活習慣病クリニック(新宿駅徒歩3分・西新宿駅徒歩2分)

統括院長 松谷 大輔拝

 

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