2型糖尿病の方は「マンジャロ®」に期待を抱いているのではないでしょうか?
今回は、5つの非常にエビデンスレベル(医学的根拠)の高い論文を5つ集めた解析の論文、Diabetes, Obesity and Metabolismというアメリカ糖尿病専門医学雑誌の最高峰の論文をご紹介します🔥
Randomized Controlled Trial Diabetes Obes Metab. 2023 Apr;25(4):965-974.
【結論から🔥】
簡単に言うと、2型糖尿病患者を対象に行った5つの最強の研究を更に解析して、圧倒的に「マンジャロ®先生はHbA1c低下、減量パワー強し、低血糖なし!強かった!」つまり、マンジャロ®先生無敵??状態。(※注意:まだ、さらなる解析は必要)
「マンジャロ®5mg, 10mg, 15mg」 v.s. 「オゼンピック®1.0mg」 v.s. 「インスリン」 v.s. 「偽物の薬(プラセボ:ただの粉)」の戦いで、、、
「すげぇよ……流石に……マンジャロ先生……」
方法は、簡単に言います。
以下の薬で、「HbA1cの低下作用」、「減量作用」、「低血糖の頻度」を戦わせました。
研究に参加したお薬選手を以下に記載します。
元々一般的な”マンジャロ先生以外”の糖尿病薬で治療をしていた方に以下のお薬を追加し、解析しています。
選手①「元々の治療薬+マンジャロ5mg、10mg、15mgの週一回注射薬のいずれか」
選手②「元々の治療薬+オゼンピック1.0mgの週一回注射」
選手③「元々の治療薬+偽物のただ水が入った週一回注射薬」
選手4「元々の治療薬+インスリン(トレシーバもしくはグラルギン)」
以上の4選手で行われました。
健康になるためならちゃんと研究をする。
これが近年の世界一の研究国アメリカ。
ってことで、マンジャロが下記の図の通り圧勝しました。
グラフを見てもわけわからないかもしれないので、グラフの下にざっくり解説します。
図1:HbA1c 7.0%未満達成率+5%の体重減少+低血糖の少なさ
図2:HbA1c 6.5%未満達成率+5%の体重減少+低血糖の少なさ
図3:HbA1c 5.7%未満達成率+5%の体重減少+低血糖の少なさ
「マンジャロ5mg、10mg、15mgが優勝!!」
例えば図3の縦軸「HbA1c 5.7%未満の達成率+体重の減量パワー+低血糖の少なさ。マンジャロが達成率高い!圧勝!」そういう意味なのです。
薄い青=マンジャロ5mg
中くらいの青=マンジャロ10mg
最も濃い青=マンジャロ15mg
灰色=「マンジャロ以外のこれまでの糖尿病薬」や「偽物の週一回の注射(生理食塩水入りなど)」
縦軸は「HbA1c 5.7%未満の達成率+体重の減量パワー+低血糖の少なさ」の達成率!
SURPASS-1,2,3,4,5というのは、SURPASSというマンジャロ®の研究名の略称です。
今日2023/07/13の結論!!!
「マンジャロ恐るべし…」
なんども言いますが、研究に絶対はありません。ただ、私は非常にエビデンスレベルの高い研究と思います。
ってことで、また勉強してみました。
実際にどんな研究がなされて、世界的に糖尿病トップクラスの医学論文雑誌で発表されているかは、一般の地上波では公表されません。
「病院のお薬のCMは基本的に原則的に禁止」されているからです。
なので私見も含みますが、客観的事実としてエビデンスレベル(医学的根拠)の高い論文を定期的に発信していきたいと存じます。
またよい論文を見つけましたら皆様に発信したく存じます。
引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。
新宿内科 糖尿病・生活習慣病クリニック(新宿駅徒歩3分・西新宿駅徒歩2分)
統括院長 松谷 大輔拝
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