糖尿病内科医の備忘録

〜心筋梗塞・脳梗塞にならない知識🖋を届ける〜

【炭水化物抜きダイエットは一時的には痩せるが続かない医学的根拠あり】

「炭水化物控えダイエット」や、「炭水化物抜きダイエット」は意味無し!(一時的しか効果なし) 

 

結論から

 多くの論文で「短期間で炭水化物抜きや控えることで体重が一時的に減量することが報告」されています。

 

 しかし、結局そのダイエットは長続きせず、筋肉も落ちた状態で脂肪だけが増加し、より痩せにくい身体となってしまいます。

 

 つまり、「炭水化物抜きや、炭水化物を控えるダイエットは何万人単位の論文で長続きしないと医学的に証明されたので、しなくても大丈夫。したとしても一時的のダイエット効果であった」ということになります。(この論文方法では)

 

 別の方法でダイエットすることを推奨します。

 

 通常の茶碗1杯分の炭水化物は摂取していいのです。運動+通常の食事が一番です。

 

 「脂質」抜きダイエットも存在しますが、ほぼ同じ結果で結局ほとんどの方がリバウンドすることが分かっています。

 

【解説】

一般的に「炭水化物はとったほうが良い」もしくは「できるだけ炭水化物は抜いていい」と大きく2つにダイエット方法が別れているように思います。

 

 

 

 

逆効果?夜だけ炭水化物抜きで痩せない理由 | Medicalook(メディカルック) 

 

 

 

 

 ダイエットに関するエビデンスをまとめた論文によれば、このダイエット法の効果は限定的であり、長期的な減量においては他のダイエット法と比較して有利なものではありません。

 

 例えば、一部の研究では、炭水化物抜きダイエットによって初期の減量が見られることが報告されています。

 

 これは、炭水化物を制限することによって食事のエネルギー摂取量が減り、体重が減少する結果として現れる可能性があります。しかし、この減量は一時的なものであり、炭水化物を再び摂取し始めると体重が増加することが多いとされています。

 

 また、炭水化物抜きダイエットは、栄養バランスの偏りを引き起こす可能性があります。炭水化物はエネルギー源として重要な栄養素であり、適切な摂取が必要です。炭水化物を極端に制限することによって、必要な栄養素を摂取できなくなる可能性があります。

 

 さらに、炭水化物抜きダイエットは持続性に欠けます。

 

 多くの人にとって、炭水化物を制限することは非常に困難」であり、長期的には継続しにくいダイエット法とされています。

 

 また、過度の炭水化物制限はエネルギー不足を引き起こし、栄養失調や健康リスクを増加させる可能性があります。

 

 他のエビデンスでは、「食事全体のカロリーの比率がだいたい50%のカロリーが最も生命予後が良い」というメタ解析で証明されています。メタ解析というのは、何本もの論文をあつめてそれを更に解析するので医学的根拠(エビデンス)が最も強い解析方法です。

 

 イメージとしてはおかずは多すぎは良くないですが、炭水化物においてはお米であれば茶碗1杯、食パンであれば6枚切り食パン1枚などが一番予後がよいのです。(↓:リンク)

 

 

 

 

1日のカロリーの半分の50%は炭水化物がベスト。生命予後が最も良好!

 

 

 

 

 つまり要約すると、「炭水化物抜きダイエットは一時的な減量効果があるものの、持続性に欠け、栄養バランスを偏らせる可能性があるため、長期的な効果についてはエビデンスが乏しい。そして、仮にずっと炭水化物を控え続けても、逆に取りすぎても予後は良くないので1日のカロリーの50%前後が最も生命予後が良い」と言えます。

 

 適切な栄養バランスを考慮した食事療法や健康的なライフスタイルの維持が、長期的な減量や健康維持にはより効果的であるということです。

 

 

 

 

栄養バランスの摂れた健康的な食事として学びたい食文化「和食」 | 【公式】beLEGEND ビーレジェンドプロテイン

 

 

 

 

 

以上!

 

糖尿病内科医の自己満足でしたとさ。

 

新宿内科 糖尿病・生活習慣病クリニック(新宿駅徒歩3分・西新宿駅徒歩2分)

統括院長 松谷 大輔拝

 

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